ODのうろうろ日記

世界一明るい失業者 Twitter→@fukadumde

【旅】過走行車、西へ。(後編)

早期退職した母と自己都合退職した息子による旅レポート最終回。3日目と4日目の模様です。4日目は帰ってくるだけなので3日目に目当ての場所を回りきります。

 

岡山県津山市からスタート

一日のはじめに蒜山高原SA(ひるぜんこうげん)に寄りました

一帯をメルヘンな雰囲気が覆う

鐘があるけど鳴らすことはできない

人はみな 悩みの中

ジャージー牛乳がうまいので皆様もお越しの際はぜひ。

いざ島根 足立美術館

津山から走ること100km、今回のメイン目的地、足立美術館に到着。

立派な建築だ 創設者の足立全康(ぜんこう)は繊維の卸売り・不動産業で財を成した絵画の蒐集家で、超広い敷地に超たくさん横山大観の作品を集結させたのでした。

中に入ると「とりあえず庭見てくれ庭庭庭!!!」と言わんばかり。わ、わかったよ・・・

青々とした楓と松 ちなみに絵画・作品は撮影NGですが庭の撮影はOK 太っ腹だね全康。

今見ると白砂と木々の影が明暗を演出してておおーと驚く

詳細は後述しますが植木の配置ひとつとっても異常な神経質さがあり、↑の木々も一つ一つ見せ方を考えて植えられたのが伝わります

魯山人

歩みを進めると「魯山人館」があり、これは北大路魯山人の作品だけを集めたエリアです。

北大路魯山人美味しんぼ海原雄山のモデルになった頑固じじい芸術家 陶芸が得意。料理にうるさい。)

魯山人館 北大路魯山人オンリーイベ会場(中は撮影NG)

この魯山人館、美術館には当たり前にある作品のキャプション(説明書き)がありません。タイトルだけが銘板に書かれてる。ちょっと突き放した展示手法が印象的。

 

目の前に展示されている作品から時代背景・作者の置かれた状況などを想像するのは普通の習慣だし、せっかくだからと作品単独の良さに留まらず、背景についていろいろ考えたくなってしまう。(ネコバスは地獄行きの乗り物・マサラタウンは実験事故に備え隔離された場所にある・アポロ11号は月に行ってない....等々 例えが良くないな

キャプションはそういう思考の助けになるもの。

 

ただ魯山人館は作品と向き合うことを第一としているのか、一切の説明書きを排しているので「余計なことはいいから俺の作品を見ろ」魯山人から説教されているような感覚になる

考えてみればキャプションなんてものは「誰彼(任意の作者)は○○のような思いで作品を作っていたことでしょう、あなた(観覧者)もさぞ豊かな気持ちになりましたよね?」という意図を多かれ少なかれ含むもので、美術館が作者と観覧者の間にフィルターを設けているということでもある。

 

俺たちはうっかり美術館・博物館を勉強の場所と考えがちだが、(今回は特に)磨製石器で稲を効率よく収穫できるようになりました~~みたいな知識を得に来たのではない。

自分は普段この手の施設に行った時は、何か覚えて帰ってこなくちゃいけないと思いキャプションを読みに行っていた節がある。

でも鑑賞と勉強は別モノだし、仮に勉強しに来るのであれば考察できることは事前に家で済ませておかないといけないな・・・

 

とにかく妙に反省を促されるような展示にビビらされた。飾ってあるのは皿とか壺とか箸置きだけどね。

 

フロアの天井も低く、角の取れた、わざと隅の輪郭がボンヤリした造りになっていて不思議空間を演出。贅肉を落としたボクサーと占い師が合体したような展示施設です あと魯山人、結婚と離婚繰り返しすぎだろ(場内年表より)

枯山水

すっかり魯山人パワーにあてられてしまったが、次に目に入ってきた枯山水庭(メインの庭)もすごい

19年連続専門誌でトップを獲得した景色 これ4K?

現地では一面ガラス張りの部屋から鑑賞できます まじまじ見ると病的に均整のとれた剪定とか、まったく波うたないで均された砂とか、手の入り方がすさまじい。

 

普通の平日で、人も少ない日*1なんだけど、そんな時でも全くの抜かりなし。芝からクローバーがちょろっと顔出してまーすみたいなのも無し。

箱根とか房総とか、肩の力が抜けるようなおおらかな自然とは対極を行く この神経質っぷりには驚いた 単なる美しさ、無垢さとはまた違う、競技性も伝わってくる

 

美学

足立美術館の表現のひとつに、景色の切り取りがある。

窓とか障子の向こう側に、景色の一角が映って...というもの これは京都とかでもあるよね~

例えば↓のような。

肝心なところで写真がダメすぎる;;

これは館内の茶室から。こんな感じで1枚の絵みたいに見える場所がいくつかある

ところで人生で初めて抹茶を飲んだけど世の「抹茶味」はなかなか頑張ってるんだなあ

ブワーっと全面に景色を見たり、一面だけ切り取って見たり。こんなに頑張って庭の手入れしてるんだからわざわざ仕切ったりしないで全部あけっぴろげにしたら!?と言いたくもなるがそうじゃないんだな。

 

そんな感じで足立美術館をエンジョイしました。

他にも横山大観の作った葉っぱがめちゃくちゃ立体的に見える屏風とか、現代芸術家の絵画現代アートではないですよ)展示なども充実。フレンドリーかつストイックな美術館でした。かーちゃんも大満足した様子でよかったよかった。

 

鳥取砂丘

またまた車を走らせ今度は鳥取へ いざ鳥取砂丘

到着!したのはいいが昼飯を食いそびれてマジで腹が減っていた この時16時ごろ

鳥取砂丘はご飯処が早々に店じまいしてしまうのでこれから行かれる方はお気をつけて

セブンの配達でもおなじみコムス(EV) 手前からカニ・サメ・フグ?のようにペイントされている これで「陸」運局には届けなくていいってワケね。

電気自動車を借りてドライブできるが、砂丘の間近へは行けない模様 遠くからの観光客はレンタカーで来るだろうしうーん・・・

 

ともかく砂丘に立ち入ります 腹は減ったが

セネガルだろこれ

うおおおでかすぎる 周囲に何もないからスケールが分かりにくいんだけどマジで見渡す限り砂です。一瞬で↓のイメージが頭をよぎる。

SANYO電機CM「久保田早紀 - 異邦人 (シルクロードのテーマ)」 - YouTube

パリ~ダカールラリー1991年 浜田麻里 Nostalgia - YouTube

 

海側に歩きます 意外と靴の中に砂入らないもんですね もっとジャリジャリになるかと思った

スケボーのハーフパイプのような地形を進むと、海を一望できます

オフロードバイクで走りたすぎだろ!※乗り物の進入はできません

母子とも、行く前は「どんなもんかね・・・w」と甘く見積もってましたが、自分が小さくなったような感覚(または世界が膨張したような)を味わえて面白いです たくさん砂があるだけなのに面白いのがシンプルでいい

 

戻ったら車が小さくなってる!!!ガリバートンネル?)

なんてことはなく、3日目の宿泊地 姫路へ向かいました。

砂丘の駐車場にて。この時は終日快晴で気持ちがよかった
かといってここで幌を開けるのは危険。簡単に砂にまみれます♪

姫路宿泊~帰宅

鳥取砂丘から東に進み、ホテルへ向かいます。

ここまで連日ルートインホテルを使っていましたが、3日目はドーミーインに泊まります

【公式】天然温泉 白鷺の湯 ドーミーイン姫路のご予約 / 姫路 ホテル宿泊情報 ホテスパ - HOTESPA.net

チェックインして早々、部屋の電気が点かない!!と大騒ぎ。

部屋のあらゆるスイッチを押しまくりますがダメ。観念してフロントに電話する。

「部屋の電気がつきません;;」

「鍵のキーホルダー部分を部屋のスイッチに差し込んでみて下さい。」

なんだそれ!? 確かに玄関のスイッチがボタンの代わりに窪んだ形になっている

言われた通りキーホルダーを差し込むと→一発で点いた!

お騒がせし大変申し訳ございませんでした。

冷静に考えると前2泊でもカードキーを機械に差し込むと電気が点いてたので、単にそれの物理キーバージョンというだけだった。

 

 

ドーミーインは夜鳴きそばというサービスがあり、小腹が空いた時に駆け込むことができます。3日目はこれとケンタッキーが昼・夕飯を兼ねました 鳥取から姫路までコーヒーだけでドライブ。

大盛り夜鳴き始めました。│ホテスパ - HOTESPA.net

↑のURLでは大盛りをおすすめしてますが、普通盛りでも十分空腹を満たせます ラーメンショップ系(?)で素朴な味。

 

この頃、通算1,500km近く運転していてさすがに疲れた すぐ寝てしまいました。

 

姫路駅の新幹線側が正面に見える ビジネス上の使い勝手◎

翌朝、この日も天気に恵まれました。今さらですがドーミーイン姫路は駅からまっすぐ来ればいいので、初めて姫路に来る皆様にも優しい立地。

↑に東横インもばっちり映り込んでますが、ビジホ群がちゃんと駅チカで機能しているということですね。

勝手な思い込みかもしれないが町田とかはビジホと駅がまあまあ離れていてメンドクセ、という印象がある。

 

姫路城の周りを走ったりしましたが、母は城にはイマイチ関心がないようで簡単に近くをさらって帰路につきました(柵に興味あって城に興味ない人いるんだ)

 

帰りは新東名でトラックのラッシュと被り、結構大変だった

特に休憩に寄った清水PAは大型の駐車スペースがなく、PAと本線をつなぐランプ道路~加速車線までトラックでいっぱい。清水は見た感じ施設が新しめだったし、もう少しなんとか場所の都合はつかなかったのか・・・

結局その後海老名~港北あたりまで大型のスペースは全部満車だったと思う

旅の終わりに社会課題を突き付けられたような感覚でした。

なにはともあれ無事帰宅。

出発時は232,345kmだったような あと20万キロは堅いな・・・

ロードスターは約2,000kmの道のりを黙々と走ってくれました 旅行中の燃費は18km/L程度で、もうこれはエコカーの範疇でしょう いかに街中・渋滞の中を走るのが不経済か分かりますね...

自分の車はNB6C(レギュラーガソリンで走るモデル)ということもあり、今後もファミリーカー感覚で使っていきたいと思います

 

総括

3泊4日、事故無く終えることができて安心しました。

母が「車で西日本まで行くのムリだろ!」と言っていたのを自分が強行した部分があったので、なんとしても無事に終わりたかった。

「死ぬまでに行きたかったところに行けた!」と喜んでいたので、頑張って運転した甲斐があったね(ブログには起こしてないけど明かりの無い中国自動車道とかを黙々と進む時間、みたいなのが大半を占めてる)

 

ただ本当に運転時間がめちゃくちゃ長かったので、ドライブを楽しむ目的がないなら新幹線で行ったほうがいいな あと次回はもうちょい長い時間幌あけたい。

親子でギャーギャー喧嘩することもなく(二人とも根が寡黙すぎる)ブログ的には淡泊なもんですが、ハプニングらしいハプニングがないのもたまにはいいでしょう

 

バスを間違えたりは一人でもできるし。

車売却ツアー 奈良・大阪編 後編 - ODのうろうろ日記 (hatenablog.com)

 

親子に残された時間はそう長くはない! まだまだかーちゃんのリクエストに答えたいと思います。次はあなたの街にお邪魔するかもしれません。

 

では!

*1:それでも駐車場は30台くらい停まってたし庭を撮影するのに譲り合わないといけなかった 恐るべし