ODのうろうろ日記

世界一明るい失業者 Twitter→@fukadumde

「タイミングベルト交換してますか?」でいい車は買えません 

皆さん車買う予定ありますか?(どうした?)

先日バイクをヤフオクで買いましたが、見るだけならメルカリが好きです。

めちゃくちゃな出品ページとか、コメント欄で冷やかしのコメントに毅然と対応する出品者の玄人感とか、買い物しない方が楽しいかもしれん

めちゃくちゃなページの一例 「残念」じゃないが

 

この手のサイトで、いきなり「値引きはありますか?」と聞いたら円満に買い物できないのは当然として、例え買い物の定石を分かっていても良い品物とのマッチングを失敗しがちなのが自動車・オートバイという分野です(あくまでヤフオクとかメルカリに限ってね)

 

車の出品で結構見かけるのが↓のように買い時を逃してるケース

購入希望者「タイミングベルト交換済ですか?」

出品者「交換歴があるか不明です」

購入希望者「そうですか、検討させて頂きます」

で、結局買わない。

傍から見て全然問題ないし、値段も5~6万円で安い。仮に自分が1台も車持ってないとして、足車に選ぶなら十分選択肢に入る車です。

質問した人はタイミングベルト等の重要な部品は、交換歴のはっきりした車を買いなさい」と習って、教えに従い↑のようにコメントしたかと思いますが、教えに忠実になるなら買い物の仕方から基本に忠実になるべきで、具体的には見るべきサイトが違う。カーセンサー、グーネットというさらに便利なサイトがございます。交換歴のはっきりした車がたくさんある。

 

・・・

 

安心してください、「素人はちゃんとしたとこで買え」なんて結論では終わりません。

ただフリマサイトでは検討とか値下げ交渉とか本当にどうでもよくて、取れる選択肢は買うか、買わないかしかありません。いい車を逃さないためには思い切りよく買う。そのためには品質に神経質になりすぎないことが重要で、今回はタイミングベルトを例に、タイミングベルト等の重要な部品は、交換歴のはっきりした車を買いなさい」←この教えにもう少し妥協の余地があるよ、という見地からブログを書き進めていきます。

 

そもそもタイミングベルトって何

車のエンジン内部では餅つき大会が開催されています

タイミングベルトは餅つき大会を無事に進行するための道具です。

 

正月の餅つきはA:杵を振る人B:餅をこねる人がいて、二人のタイミングが合わないと破滅的なことになります

エンジンは車が前に進む力を生み出すために、外から見えない場所で爆発を起こしています。この爆発が餅つきです。

エンジンでは燃焼室という臼の中で、ピストンバルブという部品が前述のAとBの役割をします(よく分からない?チップとデールと同じようなものです)

 

餅をこねているところに杵を振るってはいけないのと同様に、バルブが出ている*1時にピストンは出てきてはいけません。

左:杵持ってる人→ピストン 中央:臼→燃焼室 右:こねる人→バルブ
タイミングベルトは掛け声(後述)

しかしピストンとバルブは人間ではないので自分たちだけで阿吽の呼吸は取れません

何かがこの「爆発餅つき」を監督しなければ、↓のように好き勝手に動きまわり、燃焼室はダンスフロアになります

監督に失敗したピストンとバルブ(画像はイメージです)

この監督者こそタイミングベルトです 

「1、2!とかせーの!」のような掛け声の役割をこなすことで、ピストンとバルブは激突しないように管理され、餅つきは無事に進行します。

 

話は車に戻って、走行中のベルト切れ等で餅つきに失敗した車はダメージを修復するのに結構な手間がかかります。修理代も高額なので、まず廃車を勧められます。

タイミングベルトの交換歴を気にしろ、は「一発アウト」にしないための教えです。

 

本当か?10年10万キロ

ベルトはラバー製のバンドなので、丁寧に乗っていても時間経過で劣化します。

交換の目安は10年10万キロ経過、なんて話もありますがもう少し余裕をもって平気です。(車そのものの寿命が10年10万キロという説もあるがそんなことはない)

タイミングベルトの付近にはウォーターポンプという冷却水(走行中のエンジンは爆熱なので常に水路に色水が巡っている)を行き渡らせる道具があり、こっちの寿命は10年10万キロくらい。ガリガリ異音がしてきたり、冷却水が漏れてくると交換です。

ベルトとポンプの交換を2回に分けると工賃が余計にかかるので、一緒に交換するケースがほとんど。タイミングベルトだけ寿命ギリギリまで使うことはほぼない。

だから出品ページに「異音なし、冷却水漏れなし」と書いてあればベルトの交換歴があるか、交換まで余裕ありということでいいんじゃないでしょうか。

少なくとも例えば「諸々きれいで13万キロ、ベルト交換歴不明」をナシとするのはもったいないかもしれません。

 

ワンストップで買おうとしない

交換歴が不明なら自分で交換すればいいという考え方もあります。

自分でバラす、とかではなく持ち込んで直してもらうということ。

ホンダ・ゼスト タイミングベルト交換作業 千葉県成田市、富里市、佐倉市、香取市、多古町周辺のお客様大歓迎|グーネットピット (goo-net.com)

 

軽自動車 タイミングベルト交換 オッティ 5マニュアル車 福島県相馬市発 低価格車専門店ピース 販売・買取・車検・オイル交換 クルマの事なら何でもお気軽にご相談ください(*^▽^*)|グーネットピット (goo-net.com)

 

若干情報が古いですが↑のような例もある(水回りまでやってパーツ込み4~5万は安いなあ) 要は健康な車を買うと高くつくし、ダメな車買ってきて直してもらう方が安いよーというもの。

2022年5月現在、2年車検付の軽自動車をメルカリで買うと(もちろん車種にもよるが)20万円はくだらないが、自走できるけど要整備、みたいな車は5~6万で見つかるようになっている。自分で車検場に行けば車両代+ベルト工賃でも20万はかからない。

 

車検の諸費用とか、中古車の納車費用みたいな、一見して内容のよく分からない項目のせいで販売店や整備工場に良いイメージを持っていない方もいると思いますが、整備工場は「ここを直して」と言えばちゃんとそこだけ直します。(ついでにコレも直す?くらいは言われるが) そんなわけで購入先と修理先を別々にしても特に損はしません。

むしろ1箇所で購入・車検取得・整備とやってもらう方が1つ1つにかかった金額がはっきりしなくなる。ワンストップで解決する必要はない。

 

異常に長くなりそうなのでいずれ続編をやる形で〆るが、「タイミングベルト交換してますか?」と聞いたところで車が安くなったり、綺麗に直るわけではないので、「こういうもんか」と納得するか、あえて修理の必要な車を手に取ってでも総額を抑えるかです。良い指針となれば幸い。

*1:バルブは「弁」なので開く・閉じるが正しいけどいいだろ餅つきなんだから