ODのうろうろ日記

世界一明るい失業者 Twitter→@fukadumde

5万円のアルトワークス

2020年冬。かっとびターボ車を渇望する男がひとり。

寝っ転がりながらヤフオクを巡回していると、「税込45,955円」の文字。

_______次の瞬間から、男は車庫探しに奔走するのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

4輪のバイク

バイクに乗り出して10ヵ月ほどになりますが、思い返すと「あれはバイクだったなあ・・・」という車がある。

 

これです↓

所謂「H系ワークス」
2022年現在でも30万くらい出せば悪くない個体が手に入るはず(本当か?)

アルトワークスie/sという一番グレード序列の低いモデルの、Fリミテッドという内装が豪華(スズキ比)なやつ。


2020年当時、急に友達と仙台に行きたくなって、なぜか「ギリギリ壊れてない車で行きたい!」とスリルを満たしたくなり「じゃあなんか元気のいい車でも・・・」と飲み物感覚で買った。

ヤフオクで所在地を神奈川県・10万円以下に絞り込んで見つけた覚えがある。

電車で受け取りに行って自走で帰ってきた。

 

外観のディテール

新車価格は フル装備(死語)+フォグランプ がついて、おそらく100万円を切ったのでは

1999年式。今や見かけなくなったわざとらしいエアインテーク

俺、こう見えてターボ車っすwみたいなノリ

スピードじゃなく、振動とタービンの音でようやくターボ車なのを思い出す。(それでも発進加速は大したもんでした)

3速ATとの組み合わせはまったく繊細じゃない、ポン菓子みたいな過給だが楽しかった。

 

SUVの隣に停めると相対的にゴルフ場のカートくらいの質感です

ワゴンRでトールワゴン産業に勝ち名乗りをあげたスズキですが、旧来のボンネットバン型の車もコンセプトをそのままに作っている。

1979年に発売した初代の全高は1335mmで、これは1380mm。現行モデルは1525mm。

これと現行はイモトアヤコと道端ジェシカくらいの身長差。

 

公道はファッションショーではないので、イモトゆえの恩恵もある。

それは低重心化*1で、曲がりくねった道で異常にすばしっこい。

ベースモデルより高いボディ剛性も合わさり、地面を這って走る感覚が味わえた。

 

本当に低重心なのか気になり、助手席にニュートンを縛り付けてヒアリングを行ったところ、「低いです」とのことでした。

 

 

スポイラー

親の仇じゃあるまいし、何もど真ん中をぶつけなくても・・・なバックドア&スポイラー

エスコートRSコスワースが欲しいんだけどあと2500万円足りない!!

バッカモーン!!(大原部長) 日本にはワークスがある。

 

両者とも大げさな2段のスポイラーを備えた3ドアの車で、ワークスも威勢だけは負けてない(そうか?)

あとはヘッドカバーに油性ペンで「COSWORTH」と書けばよい。

 

この車はバックドアをぶつけており、スポイラーが真ん中で割れているほか、押されたリアワイパーのステーが黒板をひっかく音を立てました。

しかし冗談みたいな造形だ 風はそこを通らんだろ

 

 

エンジンルーム

F6Aターボ(SOHC)
あらゆる部品がミチミチに詰められ、全く作業スペースがありません♪

2000年代初頭までスズキ車に搭載されたF6A。

横置きということもあり、いかんせん整備性は悪い。

クランク付近からオイル漏れがあり、部品を買うところまで行ったが整備は断念した。

当時は知識もフワッとしたもので、今だったら手を付けられるのになあ・・・と思ってももう遅い(なろう小説)

 

 

メーター

10万キロ以下の車体は2020年時点でも少なかった

1万回転まで刻んであるタコメーター

今だったら葉っぱが緑になったり黄色になったりする演出があるでしょうが、この車は町を灰色に、運転手を黄金色にする。

 

 

内装

 かつてアルトもワゴンRもエブリイもKeiもみーんなこんな感じだった

90年代後半にありがちな幾何学模様が泣かせる 

「このクルマには・・・もうちょっとアヴァンギャルドでない、誰が座っても受け入れられるようなインテリアを・・・」と、心の徳大寺有恒が呼び覚まされます。

 

半年くらい前に2009年式くらいのジムニー(JB23)に乗った時、まんまこの内装で笑っちゃった。ずーっとアヴァンギャルドらしいです。

 

 

まとめ

実はこの車で○○に行った、という思い出はあまりない。

買ったそばからコロナが蔓延して結局仙台行きも断念したし、足には別のちゃんと整備された車があったし・・・

なんとも焦げっぽいエンジンの中

 

ただこの車で「安い車でも全然走れるじゃん!」と実感を得たことで、その後の車選びの敷居をグッと下げることになったし、自分で直せそうな車・ダメそうな車を見分ける目も肥えた気がする。何より、多摩川沿いの道路を走っているだけで面白かった。

 

ボディ内側から侵食してくるタイプの錆が少なかったのと、車体がくたびれておらずまだまだ走れそうではあったものの、先述のオイル漏れを修理する技術も時間もなく、1年余りで手放しました。

いやー今だったらなんとかできるんだけどね、というのは完全に負け惜しみか。

 

古い+安い=危険、かというとそうでもない車だと思います。

ウィィィィィン!!!と音だけ立派でも40kmくらいしか出ないので。この感覚が小排気量のバイクっぽい。

 

そうです。はじめに申した通りこれはバイクなので、皆さんはこういった怪しげなものではなく、バイクを買いましょう。

*1:重心を下げるために新しいボディデザインを起こしたわけではないので「化」と表現するのは適切ではないが